人間は潜在能力というもの凄い才能を持っています。
潜在能力というと、
皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか?
潜在能力とは
「表に出ていない、内に秘めた才能」だと
思っておられる方が多いのではないでしょうか。
生成AIに尋ねても、
「潜在能力というのは隠れた能力で、
いざとなったら発揮する能力」
という答えが返ってきました。
おおよその人の理解はこの程度にとどまっていて、
潜在能力について深く考えたことがないというのが
普通の感覚でしょう。
しかし、潜在能力とは
そんなに簡単なものではないのです。
それは一定の考え方と行動を伴うことによって
いつでも発揮できるものであり、
潜在能力を十全に発揮すれば想像していなかった
レベルの成果が得られることもあるのです。
私は脳外科医であり救命救急センターの医者として、
長年、人の命の瀬戸際を見てきました。
常に気の抜けない緊張を強いられる状況の中、
全力投球を続けていました。
ある意味、常時極限状態にいたため、
潜在能力が出やすい環境に
置かれていたといえるかもしれません。
実際に、信じられない力を発揮する人を
身近に見ましたし、奇跡としか思えないような
体験も数々目にしてきました。
それらは、紛れもなく潜在能力の発現によって
もたらされたものなのです。
しかし、全員が全員、いざとなったら
もの凄い潜在能力を発揮するわけではありません。
それをいつでも発揮する人もいれば、
全く発揮しない人もいます。
発揮する人でも、
超ハイレベルの潜在能力を持つ人から
低いレベルの人までピンからキリです。
それはどういうことでしょうか。
私は脳科学者という立場で、
多くのアスリートに助言をしたり、
指導をしたりという経験も積んでいます。
そういう中で、桁違いの潜在能力を発揮して
国際大会でメダルを獲得した選手を
たくさん見てきました。
一方で、高い潜在能力を持ちながら、
それを発揮できないままで終わった選手もいます。
その違いはどこにあるのでしょうか。